今日は家族日記の撮影スタイルのお話^^
現在の写真サービスには2種類あるとされています。
①お客様の理想を叶える写真
②お客様のありのままを肯定する写真
①は長らく写真業界で撮られていたスタイル。いわゆる「映え写真」です。
素晴らしい光、素晴らしい背景の中、カメラマンの指示の下、みんなでキラキラの笑顔をカメラに向けて撮るような写真です。
②はお客様の現実を受け止めてあげる写真。
ありのままで価値があるんだよ、美しいんだよと肯定してあげる写真です。
家族日記は②の撮影スタイルで撮影をしています。
なぜかというと、
ありのままの姿を残しておくことで、数年後、そこから引き出される会話がたくさん生まれてくるからです。
私はそこに写真の魅力を感じています。
例えば、ご家族写真の撮影時、わざとカメラの方を向かないお子様がいたとします。
映え写真を撮るカメラマンさんだったらなんとかして全員をカメラ目線にして笑顔で写真を撮るんだ!!
と長時間粘って写真を撮られるかと思います。
私は、カメラを向かないお子様を見ると、自分の意思をしっかりと表現できて素晴らしいなと感じるのです。
これも大切なお子様の成長過程だと感じて、その姿も残しておきたいと思うのです。
数年後、この写真を見ながら、お子様に「あの時はどうしてカメラを向かなかったの?」と聞くとその理由を教えてくれるかもしれませんね。
そんな会話が生まれるところがありのままの姿を写真で残す良いところだなと思っています。
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余談ですが、私は小学生の頃の遠足で集合写真を撮影する時間が大嫌いでした。
子供ながらに「このカメラマン、みんな笑顔でカメラ目線の写真を撮ろうとしてるな」というのが見え見えで、シャッターを切る前に変顔をされるのが本当に嫌でした。笑
また、結婚記念の写真を撮る時も「映え写真」を撮るために「カメラ目線で笑顔でお願いします」だったり「向こうの壁を見て笑顔でお願いします」だったり、物に向かって嘘の笑顔を振り撒いて疲れたなというのが一番の思い出です。
逆に、その時の「楽しかった」「面白かった」「熱中できた」という感情が乗っている写真はカメラ目線でなくても、笑顔でなくても、後ろ姿であろうと、整っていない写真でも大切な宝物になっています。
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写真を撮られる時の感情は人それぞれです。
また、どんな写真が好きなのかも人それぞれです。
現在、たくさんの出張カメラマンさんがいます。
お客様の理想を叶えることを得意とするカメラマンさんもいれば、お客様の素敵なところを感じ取ってありのままの姿を残すことが得意なカメラマンさんもいます。
皆様の撮りたい写真に合うカメラマンさんを見つけて、是非満足のいく写真を残していただきたいなと思っています^^
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