赤ちゃんの乳歯が生え始める生後100日〜120日の間には「百日祝い」をします。その時に一緒に行う儀式が「お食い初め」です。
これからの人生において食べることに困らないようにとの願いを込めて、赤ちゃんに食べさせるマネをするのですが、初めてのお食い初めは何を準備すればいいか、どういう風に進めれば良いか迷ってしまいますよね。
そこで、お食い初めの準備とやり方をまとめました^^
思い出に残る100日祝いにしていただけましたら幸いです♡
◎お食い初めって何?
元気で生まれてきてくれたことに感謝し、「食べ物に困らない人生になるように」という願いを込めて行う「お食い初め」は、一般的に生後100日目(3ヵ月)前後に行います。
◎お食い初めの日程を決めましょう♪
一般的にはお食い初めを行う日にちは生後100日〜120日とされていますが、必ずしもその期間内にしなくてはいけないということではありません。赤ちゃんの体調やご家族のご予定を考えて最適な日を決めるのが赤ちゃんにとってもご家族にとっても喜ばしいことでしょう^^
最近では、赤ちゃんの健康を願う「お宮参り」と「お食い初め」を合わせて行う人が増えているようです。「お宮参り」は、生後1カ月くらいに行いますが、赤ちゃんの体調のことを考えて「お食い初め」の時期まで日程をずらすご家族もいらっしゃいます。
◎準備するものリスト
一般的に、お食い初めをする際に準備するのは主に以下の4つです。
●お食い初めの献立
●お食い初め用食器
●祝箸
●お祝いの服
●お食い初めの献立
お食い初めの献立は、鯛、赤飯、お吸い物、煮物、香の物の5品が一般的です。
この5品には、きちんと意味があるんですよ。
・ 鯛
鯛は、語呂が「めでたい(鯛)」に通じる縁起物。
その見た目も「紅白」のめでたい色合わせから、祝い膳に欠かせない魚です。
・赤飯
赤は、古来より魔除けの力や厄払いの力があるとされる色。
そのような色が使われている赤飯は、病気や災難にあうことなく、健やかに成長するようにという願いが込められていると言われています。
・お吸い物
貝(特にはまぐり)の汁は、良縁を意味する椀物。
将来、「二枚貝のように、ぴったり合う伴侶」に出会えることを願って用意します。
また、お吸い物の「吸う」には、力が強くなるようにという意味があります。
お乳を良く飲んですくすく育ってほしいという想いが込められています。
・煮物
煮物に入っている蓮根は先を見通せる力がつくように、里芋は子沢山に恵まれるように、筍はまっすぐにスクスクと育つようにといった意味合いを持っています。
他にも、エビは長寿の意味を持っていたり、精進料理の高野豆腐は邪気を払うと言われています。
・香の物
酢の物として使われるタコは「多幸」に通じ、手が八方へ伸びることから八方へ運勢が広がると言われ、縁起の良い食べものです。
赤ちゃんの歯が吸盤のように順序良く並びしっかり固まるようにという願いも込められています。
また、紅白なますは名前の通り「紅白」でおめでたいですよね。
・歯固め石
三菜のほかに「歯固め石」と呼ばれる小石を小皿に置き、一緒にお膳に乗せます。
「歯固め石」は、石に触れた箸で、赤ちゃんの口に触れる「歯固め」という儀式で使われる石のこと。
祝い箸の先を歯固め石の先に触れさせ、その箸先を赤ちゃんの歯茎にそっと当てます。
この儀式には、「丈夫な歯が生えるように」という願いが込められています。
・食べさせる人は?
赤ちゃんに食べる真似をさせるのは、養い親と呼ばれる人の役目です。
養い親が祝い膳の前に座り、赤ちゃんを膝の上に乗せます。
養い親とは、祖父母や親戚の中で一番の長寿の人を指しますが、出席者の中で一番長寿の人でかまいません。
これは、長寿をあやかるという願いを込めて、最年長者に頼みます。
・食べさせる順番は?
お赤飯→お吸い物→お赤飯→焼き魚→お赤飯→お吸い物→赤飯→煮物→赤飯→お吸い物→赤飯→酢の物→赤飯→お吸い物→赤飯→歯固めの石→赤飯→お吸い物→赤飯
歯固めの石は、箸先を石につけ、その箸を赤ちゃんの歯茎にやさしく触れさせるだけでOKです。
儀式の最中に赤ちゃんがじっとしていられない場合もあるので、ママやパパがサポートしてあげると良いでしょう。
どうしてもぐずってしまう場合は、簡略化しても問題ありませし、歯固め石の儀式は最後に回したり、流れが変わっても問題はありません。
●お食い初め用食器
伝統的な「お食い初め」の食器として、漆器を使うことが多いのですが、男の子と女の子で色が異なります。
男の子は朱塗り、女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りのものが基本になっています。
ただ、地方によっては反対のところもあるので、家族や親せきに確かめるのが良いでしょう。
●祝箸
祝い膳に合わせて、伝統的なお食い初めでは「祝い箸」を使います。初めて箸を使う儀式であることから、「お箸初め」「箸祝い」と呼ばれることもあります。
お食い初めでの「祝い箸」は赤ちゃんが直接口にするものではありませんが、伝統を大切にするのであれば、祝い箸を用意しましょう。
●お祝いの服
お食い初めは、日本古来の行事なので和装をイメージするご家族が多いかも知れませんが、最近では赤ちゃんが着やすい洋装を選ぶご家族も多いようです。
洋装であれば普段のベビー服で問題ありません。記念撮影をきちんとしたい場合は、赤ちゃん用のドレスやタキシード風の衣装もあります。赤ちゃんのご機嫌を優先して、撮影の時にだけ衣装を着せるのも良いでしょう。
和装にしたいという場合には、「袴ロンパース」が人気です。
袴風のベビーウエアで、着せやすくて簡単に和の装いを演出できる衣装です。
https://item.rakuten.co.jp/umaone/tim-tm001-0/
https://item.rakuten.co.jp/mfmayfeel/rk795001/
大人たちは、祖父母たちを招いて、自宅で「お食い初め」を行う場合、かしこまり過ぎた服装は必要ありませんが、ジャケットなどのカジュアルフォーマルを意識すると良いでしょう。
料亭やホテルなどで「お食い初め」を行う場合は、赤ちゃんに合わせて洋装か和装を選ぶなど、家族でどんな服装にするか、相談しておくと良いですね。
◎当日の流れ
1. 献立をお祝い膳に用意
2. 養い親が赤ちゃんを座らせる
3. 正しい流れに沿って食べる真似をさせる
◎歯固めの儀式の作法
「歯固め」はお食い初めの中のクライマックスとも言える大切な儀式です。
「石のように丈夫な歯が生えて、長寿で健康に生きますように」と願いながら、祝い箸を歯固め石の表面に触れさせて、その箸を赤ちゃんの歯茎に優しくちょんちょんと軽くあてがうのが作法です。
歯固め石を直接口に触れさせるのでも問題ありません。
歯固め石はお宮参りの際に祝い箸と合わせて授かるのが昔からの慣習となっていますが、ない場合は、自分たちで用意してもかまいません。
氏神神社で石を借りてきたり、デパートの箸売り場や通販で購入することも可能です。また、地域によっては石ではないものを歯固め石の代わりに用いるところもあるので、祖父母の方に相談してみましょう。
◎お食い初めの儀式が終わったら
お食い初めの儀式が終わったら、赤ちゃんはいつもの肌着などに着替えさせてリラックスさせてあげましょう。
祝い膳に盛られた料理は、残してしまうのはもったいないので、集まったご家族で食べるようにしましょう。
祝い箸については、神様が使うお箸なので、割り箸のようにすぐにゴミ箱に捨てるというのはご法度です。
もちろん水引のついている箸袋もすぐに捨てるというのはマナーとしてよくありません。
きれいに洗って乾かし、神棚がある場合は、しばらくまつり、神社の炊き上げによって燃やすのが正式な処分の仕方です。
そこまでできない場合は、捨てる際に、きちんと感謝の気持ちを祈ってから捨てるようにしましょう。
漆器などの祝い膳は、洗ってからきちんとしまっておくことが大切です。
次の赤ちゃんのためにとっておいても良いでしょうし、記念に置いておくのも良いでしょう。
縁起物なので、もう使わないからと言ってすぐに処分するのはマナーとしてよくありません。
赤ちゃんの健やかな人生を神様に祈念したものとして扱うようにしましょう。
また、お祝いとしてご祝儀をいただく場合もあるかと思います。
お食い初めでは、基本的にお返しは不要とする地域がほとんどですが、お返しはなくともお礼の手紙などを贈るなどお祝いを頂いた方への御礼は忘れないようにしましょう。
しっかりと準備をしてお子様のご成長をみんなでお祝いしましょう!!
今回参考にしたのはこちら↓
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/100days_s/column/detail05.html
https://hakata-hisamatsu.net/blog/knowledge/first-meal-6712.html#i-4
コメントをお書きください